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(2010-06-14)

  季節の変わりめに
  忘れてしまった想いでを
  たどるように
   
  なんども
  なんども
  キミの名を書く
  
  


(2010-06-14)
   不思議だね
   何処かで傷ついた人が
   いるとね

   月があおく
   なるんだって
   

   


(2010-06-14)

 かえり道
 降りだした雨に元気がないって
 思ったけど
 
 どうしたの?
 何かあったの?
 結局なにも聞けずに
 屋根のそとの雨を
 二人ただ見つめていた

 明日会えたら
 庭の紫陽花と一緒に
 傘を返しにいこう




(2010-06-14)
  夜があけて
  静かに朝が訪れると
  六月もあと半分ですね
  こちらでは明日は雨みたいです
 
  昨日、何気なく曲を探していると
  一番だけなんだけど
  気になる曲に出会って今それを
  聴きながらこの便りを書いています

  おととい雨でしたが
  お仕事大丈夫でしたか?
 
  ぬれて帰って
  体調をくずされませんように
  ここから祈っています





(2010-06-03)
   少しの間だけと思っていたら
   窓のそとの空はすっかり明るくて
   半袖には早朝の風はつめたくて
   空の青にうみを重ねていた

   船になれている父の傍ら
   わたしは船酔いで魚つりどころではなかった
   遠くの山を眺めていると
   魚がかかったらしく声をあげている
   
   だまされたと思って
   やってみなと釣り竿をさしだした父
   エサをやりはじめて数分
   魚がかかりそれから途切れることなく
   塩焼きにすると美味しそうな
   魚でクーラーボックスはいっぱいになった

   船が桟橋につくころ
   ゆうぐれと夜とがかさなった空を
   眺めながら

   帰路につくと
   船酔いはすっかり治まっていた

   


(2010-06-03)

太陽がじりじりと肌をやいて
家のまえではせっせと田植えをしている
おじさんがいる。
もう稲を植える時期がきたんだなぁ。
蛙の啼き声が聞こえた。
ただそれだけのことなんだけど
 


(2010-05-31)

 散っても
 残るものがあると
 しんじたい



(2010-05-05)

 たとえば
 仕事がうまくいかなかったとき
 何も言わないでほしい

 たとえば
 家族とけんかしたとき
 何も言わないでほしい

 話してくれないとたぶん
 気づけないと思うけど
 何も言わないでほしい

 話すとひとりになったとき
 悲しい顔をするでしょう?
 それがいちばんかなしい

  


(2010-05-05)

  かぜをひくと
  桃のかんづめ
  それからうどん
  片栗という日もあった

  母はかぜというと
  父が作った
  うどんを思い出すという



(2010-04-14)

 ほんの数滴いれただけの
 お湯割りで
 月を楽しむ
 縁側には
 わずかに残った枝の花びらが
 しんしんと散っている
 
 満ちはじめた月に
 ぽつり
 他愛ないこと
 語りはじめれば
 
 面影うかぶのに
 よべない名前
 
 
 
 
 
  


(2010-03-18)

 心待ちにしていたウメの花
 通りすぎると陽をあびて緑が芽吹いていました
 ふさぎがちだった私を連れだして
 ウメの咲く庭をおしえてくれたこと
 感謝しています

 ありがとう

  


(2010-03-16)

 夕焼け色が滲んでる
 はなれたり並んだり
 二つの影も変わりながら
 別れるときには
 いつも何か言い忘れてる
  
 夕焼けの道を二人ただ歩いて
 少し空いた距離
 さらさらと吹きぬける風
 こんな日が一日でも長く
 続いたらと
 伸びた影をたどった

 夕ぐれ
 通った小川の道には秋桜が
 咲き始めていた
 花を一輪とって制服のポケットに
 しまい、家へ歩き出した

 



(2010-03-01)
  閉めきっていた窓をひらくと
  やわらかな陽ざしが机にのびて
  片隅におかれた筆記帳やえんぴつ
  本に色が戻った
  
  筆記帳には書きはじめた日付が書いており
  買い求めた店の名前も記してあった
  学校帰りの途中によった文具店で
  表紙にひかれて買ったものの、そのままだった
  
  日中の暑さで制服の下のシャツは汗ばみ、
  学校のそばの駄菓子屋で
  買ったラムネで一息ついた。
  飲むたびにビー玉が音をたてた
 
  空瓶は捨てずに店のおばあさんに渡すと
  10円がもらえる。それを空中になげ
  裏表をあてながら家へむかっていたけど
  それにも飽きて、川へよって水面に石をなげて過ごした

  
  1学期のテスト期間最終日だったその日、
  半日までで明日からは通常授業にもどる
  筆記帳がきれてることを思いだして、文具店むかうころには
  すっかり日が傾き午後の暑さなどなかったように
  ひぐらしが啼いていた
 
  田んぼと川を挟んだ道の脇にある文具店はおじいさん一人で切り盛りしている
  そこで筆記帳を数冊買い店の外にでると、木製のベンチに先客がいた。
  相手も気づいたようで目が合ってしまった。
  しばらく気まずい雰囲気がながれ、思いきって「こんにちは」と言うと相手は
  少したってこんにちは、と返してくれた。

  日が沈んでぼんやりとだけれど、同じ年くらいの女の子のようだ。
  お先にと言って、ぼくは店をあとにした。
  
  
  
  
  
    


「冬」

(2010-02-23)

  夜明けまえ遠くから聞こえてくる
  バイクの音が橋をとおってカタンと新聞の落ちる音がする
  同じ制服の人がとなりに並んだ信号待ち
  吐く息が白かった
  三時限めの窓のそと桜のような雪が降っていた
  あの冬

  


(2010-02-19)
  誰にでもできることが
  とてもむずかしい
  でも諦めちゃだめって思うんだ




(2010-02-18)

  ガラス窓から聞こえてくる
  不思議な音におそるおそる
  ベランダに出てみると
  蛇口から水がポタポタおちていた
  足もとに青白い光がのびて
  小さいころ
  眠れずに歩いた川の橋を思いだした
  あのとき一緒に歩いたのは
  誰だっただろう
  つなごうと差しだしてくれた手に
  気がつけば夜道も怖くなかった
  静かに眠る母のとなりで
  目をとじるとあおい月の光がいつまでも残った
  
  


(2010-01-07)

 ただいまと
 伝わっていないはずなのに
 小さな顔をちょこんと、のぞかせて

 ありがとう
 気持ちいっぱい
 だきしめた

 


(2010-01-07)
  何かを始めようとして
  失敗してしまう




(2010-01-06)
   なぜ人は
   言葉をもって生まれてきたんだろう






(2009-12-29)
  電話の線を
  ぬいてしまいたい時がある





(2009-12-26)
 きょうは今日だけの命として
 あしたは明日の命として
 あなたにアリガトウ

 


(2009-12-26)
  否定したとしても
  私は傷つかないよ
  だから、あなたも
  そんな顔をしないで下さい
  約束ですよ




(2009-12-25)
 転んだ数だけ
 つよくなれるといい

 


ゆびきり

(2009-12-24)
  守れないとわかっていて
  ゆびきりをした

  叶わない約束だと
  気づかないフリをして
  ゆびきりをした

  あの日の僕ら
  
  


(2009-12-22)
  小さな足と 大きな足の
  指先と指先がふれて
  土の中から小さな芽が出ました




降ってくるもの

(2009-12-21)

 まもりたいものを
 まもれずに
 歩く街路樹わきは
 
 靴ずれのキズが沁みた
 雨の優しさが
 あたたかかった

 


(2009-12-13)
  家庭用電話から
  携帯電話に
  なっても電話は滅多に
  かけないしメールも送らない
  いつでも繋がる安心からなのか
  
  そんなことをしていると
  きっとそのうち
  みんな離れていくかもしれない
  電話をかけるか
  かけないかで、まだ迷ってる


  


碧空日記166

(2009-12-12)
  青空の下に咲く
  ひまわりのように
  笑顔でいたら
  あなたに元気を届けられますか

 


(2009-12-11)
 机のひきだしに
 しまっておいた
 ある物が無くなっている
 ことに気づいて
 
 思いあたる所を
 探してみたけれど
 結局見つからなかった

続きを読む



(2009-12-10)

 雨が降りはじめると
 中庭にでて
 声を出す
 練習をした
 
 地面に響く
 雨音にかき消されない
 ように

 会える機会なんて
 そんな簡単に
 訪れないと思うけど

 廊下ですれ違ったり
 昼休みの中庭や
 下校時間に一瞬でも
 会えるなら

 でも、声をかけて
 どうしたいんだろう
 そんなことを考えていると
 声をかけられた

 いつも
 遠くから見ていた
 生徒が今
 目の前にいる
  
 『お昼休みに時々ここで、練習してますよね』
 まっすぐな笑顔に
 何も言葉が浮かばなくて
 
 出来たといえば
 相づちくらい
 今度はちゃんと挨拶できるといい





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柊

Author:柊
11月7日生まれ

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